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Webサイトは有りますか?
※すでに理解しているという方は読み飛ばしてください。(作成:1998/8)

 

●Webサイトをどのように捉えますか?

Webサイト(一般的にいわれるHPのこと)がなければEC、Web Commerceははじめられません。ではWebを作成し、Webサイトを構築したとして、このWebサイトをいったいどのようにとらえていますでしょうか?経費のかからない広告でしょうか?それともインターネットの窓口でしょうか?または営業でしょうか?いずれとも正しいといえます。

WebサイトはWWWを最大限利用した表現の場であり、インターネット上の仮想企業とも考えられます。Webサイトは最もスピーディーに情報を伝えることができる広報であり、受付を兼ねた窓口であり、営業からまた物流、決済の手段までユーザに提供することができます。ではこれらはどのように結びついているのでしょうか?

企業には受付が必要です。一般の企業であれば、受付の役割は電話での問い合わせ(クレーム)に答えることか、各部署(または担当)へ電話をまわすかのいずれかしかありません。名前のとおり「受付」なのです。インターネット上でWebサイトは受付だけをおこなってはおりません。受付という最低限の役割を果たすことに加えて、さらに商品に対しての説明や紹介、提案までも行うこと、つまり営業を行うことが可能です。Webサイトは「受付」だけではなく、小売店の従業員と同じと考えることができます。

小売店の従業員は来店するお客の質問に対して明確な回答と提案を行っています。この小売店で行っていることをインターネット上でも行う必要があります。ユーザに対して提案を行える雄弁なWebサイトでなければ購買につなげることはできないと思ってもいいでしょう。これらを理解したWebサイトを構築することができれば、インターネット上に仮想企業を構築したことと同じとなります。さらにインターネット上では、受注・発注や決済・物流の手段の提供までも行うことが可能です。情報の提供、決済、物流、アフターサービスをしっかり構築できていれば、Webサイトはオフラインの企業と充分渡りあえ、さらにはオフラインを凌駕することも可能です。Webサイトはインターネットという媒体を利用していることは言うまでもないですが、これらの優劣は実際の世界とはことなります。コンテンツの充実したWebサイトを構築することにより、大企業にもまさる表現が行えることができます。とてつもないチャンスの場です。

 

●商品説明は多ければ多いほど良い

Webサイトを立ち上げ、商品(サービス)を提供しようとする際注意することがあります。それは、一般の小売店などで販売されているものよりも多くの商品説明が必要、ということです。一般の生活の延長による販売であれば、商品(サービス)を目で見たり、耳で聞いたり、味わったり、香りを嗅いだり、肌で触れた、見たり、いわゆる五感をフルに使い吟味が可能です。しかし、インターネット上の商品群は現在のテクノロジーでは「目で見る」、「耳で聞く」までが限界です。しかも、ほとんどが「目で見る」という視覚データによるものです。つまり購買につなげる要因である残りの感覚(味覚、嗅覚、触覚)の分まで視覚データで表現しなければいけません。

オフラインで視覚データが購買につなげる影響力は 60 %です。いくらインパクトがあったり、美麗であっても目で見た視覚データだけではモノは買わないことになります。残りの要因(小売店の店舗イメージ、商品の見た目、商品のデザイン、従業員のイメージ、等)が 40 %も占めています。残りの 40 %ををインターネット上では視覚データに変換して表現する必要があります。どんな手触りであるとか、どんな香りがするとか、どのような味がするとか、を記載する必要があります。(オフラインの店舗にあたるのが、Webサイト全体のデザインです。)このことから、一般の小売店で陳列販売されているものと同等の商品説明をインターネット上でおこなっても足りないことになります。よくWebサイトではオフラインの商品説明と同程度の説明で終わっているものを見かけますが、購買につながる決定要因を逃していることになります。オフラインの商品(サービス)の販売方法はインターネット上では当てはまらないと考えたほうがいいです。Webサイトでは一つ一つの商品に対しての微にいり、細にいる詳細な商品説明が必要になります。中身の濃い、詳細な説明がWebサイトの命脈であるといっても過言ではありません。コンテンツがオフラインの商品・サービスよりも多く掲載されていなければいけません。

 

●インターネットユーザの心理とは?

インターネットユーザ(潜在的顧客)は自分の時間とお金を掛けてようやくWebサイトを探し、有益なコンテンツがあるであろうと期待し胸を躍らせて訪れています。インターネットユーザは直接的に商品を求めてはいません。商品に対する詳細な説明や、商品の新鮮な情報や、ネット上で有効である実際に商品を購入した人のナマの意見を求めています。これらの情報が欠落しているWebサイトにたどり着いたインターネットユーザは失望します。この失望の感情はオフラインの小売店へ対する感情とは異なります。オフラインでは小売店へ出向き、商品が無かったとしても小売店のサービスや建物を記憶し仮に好印象を与えていたらまたの機会があるかもしれません。しかし、インターネットユーザがみずからの時間をかけて何の中身も無いWebサイトをインターネット上発見した場合、Webサイトは記憶の片隅にも残らないことになります。

一度Webサイトに失望したインターネットユーザはよほどのことがない限り二度と同じWebサイトに訪れなくなります。この中身(コンテンツ)の説明の無いWebサイトは後に「閑古鳥サイト」となり、世の中(インターネット上)から必要無いと烙印をおされることになります。アクセスを解析すれば一目瞭然です。中身の無いWebサイトを作り、長い間何の対処もせず放置されたWebサイトが再びインターネットユーザの信頼を得、復活するには相当の努力が必要になります。単純にプロバイダと契約したとかドメインを取ったという時点ではWebサイトを構築する必要はありません。通常計画もなくホームページをアップしようとしても表現することが無く、「会社概要」や単純な「商品(サービス)紹介」などといったまったく誰のためにもならないものになる傾向があります。コンテンツを決めてからWebを作成しWebサイトを構築するのが望ましいといえます。

 


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